このページでは、KLMオランダ航空の最新機B787でビジネスクラス空の旅を楽しんできた管理人が機内の設備などについてご紹介しています。
気温・湿度が適度に管理された快適な機内、ぐっすり眠れるフルフラットシート、迫力満点の大型ディスプレイなど、快適な空の旅をエンジョイできました♪
管理人がB787を利用したのは、2019年の3月のことです。
欧州旅行のため、KLMオランダ航空で関空からオランダのアムステルダム(スキポール)空港まで移動したときのことです。
ボーイングの最新機種B787のスペック
B787の搭乗可能人数と最高速度
まずはボーイングの最新機B787のスペックをおさらいしましょう。
こちらはKLMオランダ航空の保有する航空機一覧です。
B787は、搭乗可能人数が400人クラスのB777やB747などの大型機に比べるとやや小さめで搭乗可能人数は294人です。
最高速度は最高クラスの920km/hを誇ります。
さらに、従来機よりも燃費が格段にアップしています(B767の2割アップ)。これは、主翼にカーボンファイバーの複合材を用いることで軽量化に成功したこと、また、新開発のロールスロイス製のエンジンを採用したことによります。
B787-9のビジネスクラス座席配置
B787-9のビジネスクラスの配置です。
1機あたりビジネスクラスシートは合計30席あります。
1列目を除き、1列あたり4席です。座席が斜めに配置されて、通路を挟んだ隣の席同士もお見合いしないように配慮されています。
チェックインと搭乗口での待ちぼうけ
管理人は出発までに時間を気にしてバタバタするのはあまり好きでないので、出発の3時間前には空港に到着するようにしています。
この日も11時発の関空発スキポール空港行のKL868便に乗るため、8時頃に関空に到着しました。
(神戸方面からいらっしゃる方は、神戸三宮から関空へのベストアクセス方法、神戸三宮から関空までのリムジンバスでの行き方の記事もご覧ください。)
関空に到着したら重いスーツケースを預けるためにまずは関空4Fの国際線出発フロアでチェックインです。
KLMオランダ航空のチェックインカウンター入口で待ち構えているグランドアテンダントにビジネスクラスであることを伝えて、機内持込み荷物にタグを取り付けてもらいます。
KL868便の出発時刻は11:00発ですが、チェックイン時に案内された搭乗開始時刻は10:20でした。
出発時間まで時間があったので、チェックインカウンターでもらったラウンジ利用クーポンを使って、いつも利用させてもらっている関空エアサイドラウンジでのんびり待ちぼうけです。
時間になったとことで搭乗口に向かいましたが、結局搭乗開始は10分遅れの10:30でした><
搭乗時間になっても搭乗開始されないのはいつものことなので10分遅れならまだましです。
最近はどこの航空会社も大体Zone別に順番に搭乗させていますが、ビジネスクラスはZone1なので、一番最初に搭乗できます。
ちなみに、こちらが今回搭乗するKLMオランダ航空のB787-9です。
KLMオランダ航空のテーマカラーのブルーがまぶしい!
いよいよB787に乗り込みます!
グランドアテンダントの方のアナウンスで搭乗開始が促され、B787に乗り込みます。
乗り込む前にはビジネスクラスとエコノミークラスの分かれ道があります。
わざわざ入り口まで分けることで、ビジネスクラスの特別感を醸し出してるんでしょうねきっと。
B787の機内です。KLMのテーマカラーのブルー系の色で統一された落ち着いた配色です。
これが今回管理人にあてがわれた席です。中央列の右側です。
通路と反対側には壁があるので、中央列左側の方とのプライバシーはばっちり守られています。
逆に、お友達や家族2人で旅行するときには、中央2列の並びで隣り合ってよりも通路を挟んで隣り合う並びの方がまだいいと思います。席から起き上がる必要はありますが、まだ会話はしやすいです。
ウェルカムドリンク♪
ビジネスクラス利用者は優先搭乗できるので、他のお客さん全員が乗り込むまでしばらく自席で待ちぼうけすることになります。
この時間を紛らわすため、フライトアテンダントの方がウェルカムドリンクを持ってきてくれます。オレンジジュースとシャンパンが選べましたが、管理人はもちろんシャンパン!
爽やかでフルーティな味がとても美味しかったです。
ウェルカムドリンクのシャンパンを楽しんでいたら、ピンチョスも配ってくれました。
B787-9のビジネスクラスシートの設備紹介
それではB787-9のビジネスクラスシートの設備を一つずつ紹介していきましょう♪
埋め込み式LED読書灯
シートに座った時の頭のちょっと上くらいの側面には丸い窪みのついたプレートのようなものが設置されています。
こういうのを見ると、管理人は押してみないと気が収まらないたちです。押してみます。
・・・ライトが付きました。
LEDタイプの読書灯でした。ライトの光軸が下側を向いているので、自分の手元だけ照らして周りのお客さんの迷惑にならないように配慮されています。
ちなみに、エコノミークラスでもお馴染みの天井の読書灯はビジネスクラスにもついています。
天井の読書灯を点灯させるためには、タブレットタイプのコントローラの電球マーク💡を押します。
大きめの収納式ひじ掛け
ビジネスクラスシートの通路側を見ると、押してくださいと言わんばかりのひときわ青いボタンが目につきます。
こうなったらもう押してみるしかありません。
ボタンを押すとひじ掛けがスーっと立ち上がります。
大きくて安定感があります。上面が少し高いので、管理人が使うと不自然な高さ位置に肘がきてしまって落ち着かなかったので、結局使いませんでした。
通路側を歩く人の服や荷物などが当たって気になることがあるので、こういう場合のバリアとして立てておくのが管理人のおすすめの使い方です。
ただし、離陸時と着陸時にひじ掛けを立てっぱなしにしているとフライトアテンダントの方から注意されてしまうので、この時には忘れずに収納するようにしましょう。
足が長い人でもOK♪足を伸ばせるスペース
シートの足元付近はこのようになっています。
前のシートの下側が堀り込まれたような構造になっていて、足を乗せられるのです。
シートをフルフラットに倒した際にこのスペースに足を伸ばせます。
これで管理人のように足の長い(自称)方でも足を伸ばして十分にくつろぐことができます。
シートの横の蓋付き個人用ストレージ
シートの脇には小さな個人用のストレージがあります。小さめのクローゼットみたいなものです。
最初はこのスペースにヘッドホンが収められています。写真には管理人が詰め込んだスリッパもありますが。
管理人は、寝るときなどこのスペースに眼鏡をしまったり、アメニティグッズを入れたりしています。蓋付きなので乱気流などで機体が揺れた際にも滑り落ちるおそれはなく、便利です。
蓋(扉)の裏面には鏡がついているので、自分の容姿が気になる方や機内で化粧をしたい女性の方などには便利でしょう。
窓はカーテンレス(電子カーテン)
次は窓を見てみましょう。
従来のように日よけのための板がなくなっており、その代わりに窓の下に見慣れないボタンがあります。
このボタンを押すことで窓を暗くしたり明るくしたりすることができます。
この技術には新しい時代を感じます。
最近の車には後続車のライトがバックミラーで反射して運転者が眩しくならないように、光の量に応じてバックミラーの明るさを調整する機能(自動防眩機能)がついているものがありますが、これと同じ仕組みです。
窓の中に電圧を付与すると光の透過率が変化する素材が入っており、電圧を調整することで窓の暗さを調整することができるのです。
各窓の明るさは集中管理されているため、離着陸時にはフライトアテンダントがボタン一つで全席の窓の濃さをコントロールできるようになっています。昔はフライトアテンダントの方が各窓の日よけを上げたり下げたりして大変そうでしたが、この技術にはフライトアテンダントの方も喜んだことでしょうね。
16inchのメインディスプレイ
ビジネスクラスのエンタテイメント用のメインディスプレイのサイズは大型の16inchです。
B5サイズのモバイルノートパソコンのディスプレイサイズが12~14inch程度なのでこれよりも大きいです。映画を楽しむには十分な大きさです。
ディスプレイは普段前の座席の背面に固定されているのですが、画面の側面の下にある青いボタンを押すとロックが外れて角度を調整できるようになっています。
画面の側面の上にあるボタンを押すとボタンごとぴょこっと出てきて服をかけられるようになっています。細かい気づかいが嬉しいですね。かさばるコートなどをかけると画面が見えなくなるのはご愛敬ということで^^;
タブレット式コントローラ
管理人が若かりし頃、エンタテイメントのコントローラはTVのリモコンに紐がくっついたような味気ないものでしたが、B787のビジネスクラスシートには、ポータブルゲーム機のように小型ディスプレイ付きのコントローラが設置されています。
メインディスプレイの操作のほか、小型ディスプレイで映画を見ることもできます。
全席USBとコンセント配備!
空の旅をどのように楽しむのか?
これは各人の自由ですが、機内Wifiを使ってスマホでYouTubeを見たり、読書したり、友達とLINEしたりといったスマホのヘビーユーザーもいるかもしれません。こんな時にはUSB充電器がシートにあればとっても便利ですよね。
世界を飛び回るバリバリのグローバルサラリーマンの方は、機内で内部報告書を作ったりクライアントとの打合せ資料を準備したりとノートパソコンをフル活用される方もいるかもしれません。こんな方にはコンセントが必須ですよね。
最近のビジネスクラスでは当たり前になってきましたが、こうしたお客のニーズに応えるため、全シートにはUSB充電ソケットとコンセントが配備されています。
しかもコンセントは日米の二股タイプのほか、ヨーロッパの三股タイプなどに対応した形状になっているため、変換プラグなしでそのままプラグを差し込んで利用することができます。
フルフラットシート
ビジネスクラスという名前の通り、ビジネスクラスはもともと忙しいビジネスマンが渡航先で最大のパフォーマンスを発揮できるよう機内でぐっすり休めるように設計されたシートです。
最近の航空会社では当たり前になってしまっていますが、シートは完全に180になります。
シートの操作ボタンは4つあります。写真の上から
- 前に移動
- 後ろに移動
- シートを寝かせる
- シートを立たせる
です。
機材によってはマッサージ機能を持たせたシートもありますが、管理人の乗ったB787には搭載されていませんでした。もの珍しくて最初はマッサージ機能を使ったりしてみますが、そんなに気持ちよくもないし大して使わないですよねこれ。B787でマッサージ機能がなくっても管理人は全然平気です。
トイレもオシャレ
ビジネスクラスのトイレはビジネスクラスエリアの前の方にあります。
たかがトイレですが、トイレの中にもKLMワールドが広がっています。
壁紙にもデルフトブルーハウスが描かれています。
赤ちゃん連れに嬉しいオムツ替えの台もあります。
こんなに狭いトイレなのにここまで配慮しているのは偉いですね。
トイレ内の手洗い場はフツーです。
お湯も出るようになっています。